老人と僕

一昨日ぐらいの雨の日、学校の帰りにある一人の老人に声をかけられた。


「あの学生さん、ちょっとパソコンがよくわかんないから家に来てくれないか??」


正直めんどーだなって思ったけど、人助けのためだからしょうがないと思い、老人の家に向かった。


向かっている最中、ふと思ったことがある。


最近の世の中は悲しい事件がよく起こっている。

このことが頭をよぎり、もしかすると家に入ったら殺されるのではないか??ここで人生を終えたくない!!


と思い、やっぱ忙しいから帰りますって言おうとした。


しかしその時すでに遅し。


老人の家に到着。


息を飲んで玄関へ。

まず俺は玄関の靴を確認した。


そうすると、子供の靴が２、３足あったので、あっ、この老人は悪い人ではないと、勝手に判断して家の中へ。


入るとすぐ近くにパソコン発見。


老人曰く、キーボードの「Ｍ」が押しても表示されないため、「み」と打ちたくても「い」になってしまうらしい。


これは単なるキーボードの故障だと思って、壊れてますよって老人に言った。

そうしたら老人はがっかりした様子だった。


それを見た俺は、「このままでは俺のプライドがゆるさない。意地でも直してみせる」と思った。


そして俺は怒りのパンチをキーボードにぶつけてやった。


するとどうだろう。

なんと表示されなかった「Ｍ」を押すと、見事表示されるようになったではないか!!


やった!!!!!直った!!!!!最後まであきらめなくてよかった!!!!!


老人は「ありがとう!!!!何もお礼が無くてすまんのう。これで天声人語の文が打てるわい。」


っていってかなり喜んでいた。




俺は人助けっていいなと思った。


そして別れの時、老人は雨でぬれた自転車の腰掛け部分を雑巾で丁寧に拭いてくれた。


これが僕にとって、お礼をもらうより、うれしかった。


さようなら。


そう言って帰った。












どうでしたかこの感動物語!!

ハンカチ無しでは語れませんね!!

僕はこの出来事で、最後まであきらめない執着心と、人を思いやる大切さを学んだ気がする。


でも危ない人だったらシャレにならないけど(笑


じゃあばいばい